第52回 下流社会10年後調査 ①

2015年05月26日
カルチャースタディーズ研究所 代表 三浦 展

2005年、私は『下流社会 新たな階層集団の出現』を上梓し、すでにあった社会学的な階層研究を踏まえ、日本の社会がすでに一億総中流社会ではなくなり始めており、中流から上流に昇る人と下流に落ちる人に分化すること、そのことによって階層ごとの消費行動、ライフスタイル、価値観の違いが拡大するのではないかと問題提起した。

 それから10年たった今、日本はより下流社会の方向に向かっただろうか。あるいは中流社会のままだったであろうか。そのことを検証するために私は、三菱総合研究所の「生活者市場予測システム」調査の回答者に対する追加調査として「下流社会10年後調査」を実施した。

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