第1回 震災後の価値観・ライフスタイルの変貌 ①安全・絆を重視、権力志向は後退
2011年12月13日
三菱総合研究所
生活者市場予測システム(mif)「ベーシック調査」(2011年6月調査)により、2011年3月11日の東日本大震災を契機に、日本人の価値観は、「安全」や「絆」を重視し、「権力」志向が後退していることが明らかとなりました。
mif「ベーシック調査」(2011年6月調査)では、シュワルツの価値理論(注1)に基づいて、11の価値を設定しています。シュワルツはイスラエルのエルサレム・ヘブライ大学の社会心理学の教授で、70か国以上の価値観に関する調査から、社会的価値に関する共通モデル(基本価値)を作りあげました。mif「ベーシック調査」では、シュワルツが基本価値としている10の価値に、日本人に強いと思われる「帰属意識」を加えた11の価値(権力、達成、快楽主義、刺激、個人の自立、普遍主義、慈善、伝統、適合、安心、帰属意識)について意識や意識変化を測定しました。