第3回 震災後の価値観・ライフスタイルの変貌 ③ゆとり世代が慈善活動を牽引

2012年01月11日
三菱総合研究所 事業予測情報センター

「慈善意識」は1990年代から高まっています。世代別にみると、学校でボランティア教育を受けてきた「ゆとり世代」でとくに高い傾向があります。慈善意識により活性化された「社会型(ソーシャル)消費」は、今後重視すべき消費トレンドの一つになるでしょう。

生活者市場予測システム(mif)「ベーシック調査」(2011年6月調査)で、「他人が必要としていることに対応したい」を「とてもそう思う」、「そう思う」と回答した割合は63%で、大半の人に「慈善意識」があることがわかります。内閣府「社会意識に関する世論調査」(※)でも「何か社会の役に立ちたいと思う」人の割合は1990年以降、6~7割台を推移し、とくに近年増加の傾向がうかがえます。慈善意識が1990年代から続き、しかも高まりつつあることがわかります。

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