マーケット・インテリジェンス

統計・リサーチ手法

第93回 統計基礎講座 (7)標本数の決定

三菱総合研究所 政策・経済研究センター 佐野 紳也 / 2017年08月28日
今回は、標本調査を実施する際の具体的な標本数の決め方について説明する。標本数の決定は「(6)標本誤差」と密接な関連を持つ。
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第92回 統計基礎講座 (6)標本誤差

三菱総合研究所 政策・経済研究センター 佐野 紳也 / 2017年07月13日
標本調査の結果は、母集団の真の値と一致しないことが多く、その差を「標本誤差」という。標本調査を実施する場合、標本誤差がどの程度になるか考え、標本数を決めることが多い。具体的な標本数の決め方は次項で説明することとし、ここでは標本誤差の推定方法を説明する。
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第91回 統計基礎講座 (5)標本抽出方法

三菱総合研究所 政策・経済研究センター 佐野 紳也 / 2017年06月13日
調査課題にもとづき作成されたアンケート調査には、調査課題に適切な調査対象者を選ぶ必要がある。そのような調査対象者を「母集団」という。たとえば、ダイエットに役立つ飲料に関するニーズを知りたいのであれば、「ダイエットに関心がある、あるいはダイエットを実施している人達」を「母集団」にすることが考えられる。
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第90回 統計基礎講座 (4)調査方法

三菱総合研究所 政策・経済研究センター 佐野 紳也 / 2017年04月26日
調査方法には、郵送法、訪問面接法、訪問留置法、電話法、会場テスト、インターネット調査などがある。2015年度における市場調査(定量調査)の調査方法別売上(日本マーケティング・リサーチ協会による)をみると、約6割が、インターネット調査である。市場調査の主流はインターネット調査であることがわかる。次に多いのは、会場テスト、郵送法、訪問面接法の順である。
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第89回 統計基礎講座 (3)調査計画

三菱総合研究所 政策・経済研究センター 佐野 紳也 / 2017年04月14日
調査仮説が決まった後、調査計画をたてる。調査計画とは、具体的には、調査目的、調査対象、調査方法、標本抽出方法、回収数、設問数、実施スケジュールなど、調査に関わる主要な仕様を取り纏めたものである。調査方法と標本抽出方法については、次回以降、詳細に説明することとする。
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第88回 統計基礎講座 (2)仮説の検討

三菱総合研究所 政策・経済研究センター 佐野 紳也 / 2017年03月01日
調査課題が決まったあと、仮説を検討することになる。ここでは、仮説とは何かを明らかにするとともに、仮説の熟成度によって使いわける現状把握型調査、仮説探索型調査、仮説検証型調査について解説する。
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第87回 統計基礎講座 (1)調査課題の検討

三菱総合研究所 政策・経済研究センター 佐野 紳也 / 2017年01月31日
アンケート調査は、政府、地方自治体、企業等で広く利用されている。この「統計基礎講座」では、アンケート調査を適切に行うために必要となる実施方法や分析方法について、約30回に渡り、説明する。今回は、アンケート調査とは何か、アンケート調査の目的、調査課題について解説する。
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第15回 MROC成功のカギ ③よいインサイトを得るために

三菱総合研究所 事業予測情報センター / 2012年09月05日
Webアンケート調査は約10年間で、定量調査の主たる方法となった。MROCも同様にその低コスト性と迅速性等のメリットにより、定性調査の一手法として広く活用されていくと思われる。
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第14回 MROC成功のカギ ②MROCと既存調査方法との違い

三菱総合研究所 事業予測情報センター / 2012年08月20日
 他の調査方法(ネットアンケート調査やグループインタビュー調査)と比較すると、MROCには、 (1)参加者に地理的、時間的な制約がない (2)生活に根差したリアルな情報やホンネ (3)共創(コ・クリエーション) (4)低コスト性・迅速性 などの特長がある。
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第13回 MROC成功のカギ ①MROCとは何か

三菱総合研究所 事業予測情報センター / 2012年08月03日
MROC(Marketing Research Online Communities)とは、ネット上に形成される数十名から数百名のリサーチコミュニティのことで、数週間から1年以上にわたって、掲示板、ブログ、投票、写真や動画のアップロード、詳細面接(デプスインタビュー)、アンケート等の機能を組み合わせて行われるマーケティング調査手法である。アンケート調査、グループインタビュー調査等の従来型調査手法に比べ、インサイト(商品開発、販売促進などマーケティング・アクションのアイデア)を発見しやすいところに特徴がある。