三浦展氏著「東京郊外の生存競争が始まった!」
2017年06月26日
このたび、mifセミナーでもご講演いただいた、株式会社カルチャースタディーズ研究所 主宰 三浦展氏が「東京郊外の生存競争が始まった! 静かな住宅地から仕事と娯楽のある都市へ」(光文社新書)を出版なさいました。mif を使った「住みたい街」についての調査結果から、どんな街が生き残るのかを予測しています。
(著者のことば)
郊外が、昼働き、夜楽しめる街に発展していくことを私は希望している。定年しても郊外で働く男性が増え、子育てしながら在宅勤務やサテライトオフィスで働く女性も増える。すると、仕事の後の夜の娯楽が必要になり、郊外はひとつの「都市」になっていくはずだ。また郊外は、大量生産された住宅地を指すことが多いから歴史がない地域だと誤解されたが、よく調べると、明治、大正、さらには近世、中世、古代の魅力的な歴史を持った街も少なくない。その歴史を生かせば、これからまた個性ある街ができるだろう。再開発で大きなビルだらけになって個性を失い、「ファスト風土化」した都心に対して、郊外のほうがむしろ個性があって楽しいぞ、という時代にならないとも限らないのである。 |
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